ビジネスわかったランド (経理)

原価・製造原価関連の仕訳

[材料費] 製造原価を計算する(材料費)

設例

  1. A商事より主要材料の鋼材10,000千円、補助材料1,200千円、部品500千円(ともに消費税等別)を購入し、代金は掛とした。
  2. 今月の消費高は主要材料8,000千円、補助材料1,000千円、部品450千円であった。

仕訳

  借方 貸方
1. 材料(主要材料)
材料(補助材料)
材料(買入部品)
仮払消費税等
10,000,000
1,200,000
500,000
11,700
買掛金 12,870,000
2. 製造 9,450,000 材料(主要材料)
材料(補助材料)
材料(買入部品)
8,000,000
1,000,000
450,000

解説

製造業における材料費は、物品の消費に伴って発生する原価をいい、主要材料、原材料、補助材料、買入部品代、工場用消耗品などが含まれます。
  1. 材料に関しては、商品の仕入のように購入時に「費用の発生」として捉えるのではなく、「資産の増加」として処理します。
  2. そして、それが実際に消費された量(金額)が判明したつど費用として製造勘定に振り替えるという仕訳処理を行ないます。
この処理方法は、製造業にとって物を造るためのコストがいくらかかるか、どうすればコストダウンできるか等の生産管理・コスト管理上から要請されるものです。

●消費税のポイント
主要材料、原材料等は課税仕入に該当しますから、購入時に仮払消費税等を認識します。

著者:千田喜造(税理士)