ビジネスわかったランド (経理)

原価・製造原価関連の仕訳

[売上原価] 売上原価を計算する

設例

商品の期末棚卸高は2,000千円であった。なお、期首の棚卸高は2,500千円、当期の商品仕入高は7,500千円であった。

仕訳

借方 貸方
仕入
(または期首商品棚卸高)
商品
2,500,000

7,500,000
商品
仕入
(または期末商品棚卸高)
8,000,000
2,000,000

解説

商品の販売にかかる売上原価は、

売上原価=期首商品棚卸高+当期商品仕入高-期末商品棚卸高

で計算します。
期末の商品棚卸高を仕入から控除するのは、当期売上とそれにかかる仕入を直接的、個別的に対応させるためです。これを仕入勘定で計算すると、次のようになります。

「仕入」勘定

期首商品棚卸高
2,500千円
当期商品仕入高
7,500千円

売上原価
8,000千円
期末商品棚卸高
2,000千円

売上高から売上原価を引いたものを売上総利益(通称、粗利益)といいます。売上総利益は、会社の直接的な販売・生産活動の成績を示す重要な項目の一つといえ、それゆえ売上原価の計算も重要といえます。

著者:千田喜造(税理士)