ビジネスわかったランド (経理)

資金繰りと資金管理

リスケはどのように申請するのですか?
メインバンクに「経営改善計画書」を提出して申請します

まず、メインバンクに対して「経営改善計画書」を提出して、リスケを申し入れるのが基本です。
メインバンクの応諾方針を確認した後、その他の銀行を回ってリスケを依頼していきます。

初回説明では、曖昧な説明や言い訳をするのではなく、リスケに至った経緯、謝罪に加えて、「ご迷惑をお掛けしますが、必ず会社を立て直して正常な状態に戻します」というように、率直に会社再建の意気込みを伝えます。

なお、リスケ対象となる金融機関の数が多い(おむむね10行以上)場合は、メインバンクと打ち合わせのうえ、「バンクミーティング(計画の説明会)」の開催も検討します。
バンクミーティングは効率的である半面、債務整理的な雰囲気が強まり、柔軟な個別交渉が難しくなることに留意する必要があります。初回の説明で話がまとまれば、そのままリスケの契約手続きに入りますが、実際にはこの段階で銀行からさまざまな要求が出てきます。

こうした要求には、メインバンクや借入残高上位行と対応を協議のうえ、必要に応じて返済額等の修正案を用意し、2回目以降の交渉で合意を取りつけていきます。


安田 順(中小企業診断士)