ビジネスわかったランド (経理)
資金繰りと資金管理
条件変更契約の更新は、どのように行なえばよいですか?
ムリな約束は避けましょう
初回のリスケ期間満了時には、次回変更期日までの返済額について交渉し、条件変更契約を再度締結します。その後も期間が満了になるたびに、同じことを繰り返していきます。交渉では、経営改善計画に対する実績を決算書の数値で説明し、加えて次年度の計画を報告します。その際、どの銀行にいくら返済したか、計画どおり役員報酬を削減しているかなど、銀行から細かいチェックが入ることが多いので、注意する必要があります。
返済額について、銀行は常に返済の増額を要求してきますが、計画の進捗が思わしくない場合は、据え置きや減額の交渉も考えましょう。くれぐれも増額要求に押されてムリな約束をしないことが大切です。
なお、銀行ごとの返済額については、当初の計画で用いたプロラタ返済(「銀行ごとの返済額はどのように決めればよいのでしょうか?」参照)など一定の計算方式を継続して使うのが普通です。
安田 順(中小企業診断士)
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