銀行からリスケの情報が外部に漏れることはありません。銀行には厳格な守秘義務が課されているからです。
また、銀行から他の銀行に債務者の情報が流れることもありません。リスケの手続きでは、銀行が相互に連絡を取り合うことがありますが、それは債務者から同意を得ている場合にかぎられます。

したがって、リスケの情報が外部に漏れるとすれば、社内からということになります。
経理担当者は、月々の返済等の実務に関わりますから、当然リスケの事実を知るでしょう。その他の社員に対し、どこまで具体的な話をするかは企業の判断によって異なります。

中小企業では、金融支援を受けていることをひた隠しにするよりも、社内で危機感を共有したほうがよい結果につながるケースが少なくありません。


安田　順（中小企業診断士）