ビジネスわかったランド (経理)

資金繰りと資金管理

元金の返済猶予に加えて、利払いの減免も受けられますか?
基本的には難しいが、例外的に認められることも

リスケの大部分は、元金返済の減額または棚上げであり、利息の支払猶予や減免はほとんど行なわれていません。債務者区分の改善が見込まれるケースでは減免もあり得ますが、基本的には難しいと考えたほうがよいでしょう。

ただし、銀行が一時的な利息の支払方法(利払方法)の変更に応じることはあります。
利払方法には、前払いと後払いがあり、民間銀行に対する元金均等返済の場合は、元金を返済するのと同時に残高に応じた利息を前払いする形が一般的です。この支払いを、3か月あるいは6か月等の後払いに変更する契約を締結すれば、資金繰りの負担を軽減できます。前払いから後払いへの変更は、支払利息分を新規に借り入れたのと同じ効果があるからです。

ただし、銀行にとってはかなりイレギュラーな対応なので、いったんは応じても、ずっと後払いを容認してくれるとはかぎりません。


安田 順(中小企業診断士)