ビジネスわかったランド (経理)

経営分析

体質改善の着眼点は
 できるだけ少ない資源で従来以上の収益を上げるべく、経理財務の面からは遊休資産の洗出し、在庫の圧縮、不採算商品の洗出しなどを行なう。

減量経営とは
減量経営とは、できるだけ少ない資源(ヒト、モノ、カネ)で、従来以上の大きな収益を上げることを意識した経営といえる。
不採算事業の売却、人材の社外出向、定期採用の中止など、大胆な取組みにより、身軽な企業体質をつくり、得意分野へ資源を集中投入する、これが最近の傾向である。

減量の方策
経理財務の視点よりの方策は、次のようなものがある。


減量経営を計る指標
減量経営の指標としては、次のようなものがある。

または次のようにも表わせる。

同じ業界で競合する企業の総資本回転率を並べてみても、差があるものである。
連結状況などで一概にはいえないが、回転率を高め、総資産を圧縮していくことが、減量経営といえる。

中小企業における体質改善
規模の小さい会社で、社員に経営体質改善を説明するには、貸借対照表、損益計算書を中心とした指標や比率よりも、社員1人当りの指標がわかりやすい。
1.1人当り売上高
2.1人当り付加価値額
3.人件費100円当り付加価値
4.1人当り経費
これらを目標として社員に示し、参画意識を高めるとともに、体質改善のチェックポイントとする。

著者
近藤 仁(元オムロン株式会社参与)
2013年4月末現在の法令等に基づいています。