ビジネスわかったランド (経理)

流動資産関連の仕訳

[有価証券] 有価証券を取得した

設例

  1. X年6月1日、満期保有を目的として国債500万円を取得した。代金は手数料5,500円(税込み)とともに、普通預金から支払った。
  2. X年6月2日、短期で利益を得る目的で上場しているA社の株式を1株400円で5,000株購入し、証券会社への手数料22,000円(税込み)とともに普通預金から支払った。

仕訳

  借方 貸方
1. 満期保有目的債券
仮払消費税等
5,005,000
500
普通預金 5,005,500
2. 売買目的有価証券
仮払消費税等
2,020,000
2,000
普通預金 2,022,000

解説

有価証券とは、財産的価値を有する私法上の権利を表彰する証券であっ て、権利の発生・移転・行使が証券によってなされるものをいいます。具体的には、国債、社債、地方債、上場有価証券および店頭取引株式等があります。
有価証券は、金融商品に係る会計基準(以下「金融商品基準」という) によって次の4つに区分されます。 ●有価証券の区分
売買目的有価証券 短期間の価格変動を利用して利益を得る目的で保有するもの
満期保有目的債券 満期日まで保有することを目的としていると認められる社債その他の債券
子会社株式・関連会社株式 子会社を支配したり、関連会社に影響を与えるために保有しているもの
その他有価証券 上記のいずれにも属さない有価証券

著者:千田喜造(税理士)