ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

文章を「分かりやすく伝える」テクニック

[読点の打ち方] 読点で意味のつながりを断ち切らない
読点は、意味の大きな切れ目を示すものですから、一連の意味の固まりを読点で分断しないようにします。

色の文章は改善案>

  • 日本では分刻みで時刻表通りに、運転するのが当たり前だと思われている。
  • 日本では分刻みで時刻表通りに運転するのが、当たり前だと思われている。
「時刻表通りに運転する」を分断すべきではありません。
代わりに、「Aが、Bだ」という主語と述語の関係を、読点で示しました。
  • 発売から、わずか3日で切符は売り切れました。
  • 発売からわずか3日で、切符は売り切れました。
「発売から3日」が1つの意味の固まりです。
新しい読点は、状況の説明が終わった所の読点です。
  • すぐに再検査の予約を取り、健康診断書を持って、病院に行き、再度、レントゲンを撮りました。
  • すぐに再検査の予約を取り、健康診断書を持って病院に行き、再度レントゲンを撮りました。
この原文は、プツプツと読点で切り過ぎです。2つの網かけ部分の読点を取ると、自然に感じるでしょう。
  • その国の混乱ぶりを最近、映画にした○○監督の話を聞いた。
  • その国の混乱ぶりを最近映画にした、○○監督の話を聞いた。
「最近映画にした」を途中で分断しないようにします。その代わりに「映画にした」の後、つまり長めの修飾語の後に読点を打ってみました。
  • 大学を出てすぐに、教師になれなくても、いつか必ず教壇に立ちたい。
  • 大学を出てすぐに教師になれなくても、いつか必ず教壇に立ちたい。
「すぐに教師になる」は、一連の言葉です。
  • 私はできるだけ早く、結婚したいと思っています。
  • 私は「できるだけ早く結婚したい」と思っています。
「早く結婚したい」を、途中で切らずに続けます。