ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

恥をかかない「敬語」のルール

たとえ部下の家族でも敬語を使う

部下や後輩の家族からかかってきた電話を上司や先輩が取ったとき、どのような対応をしたらいいのでしょう。
この場合、「○○の兄ですが、○○をお願いします」「○○の父ですが、○○はおりますでしょうか」といった電話がかかってくることがあります。相手が身内の人だとわかったら、
「○○君はいま会議中でして、のちほどお電話差し上げるようにいたしましょうか」
「主任はお出かけになっていますが、お急ぎでしたら……」
というように、たとえ自分の部下や後輩の家族であっても、敬称、敬語を使って話すのが正解です。
ふつうお客様に対しては、社内の人間のことを言うときに敬称も尊敬語も使いません。しかし、それが家族や親戚となると話は別です。
敬称も尊敬語も必要で、これは上司の家族であろうと、部下の家族であろうと同じです。
対面した場合でも、部下や後輩の家族や親戚には「いやあ、○○君にはいろいろと頑張っていただいております」「○○さんがいらっしゃるので私どもは安心して外を飛び回ることができます」など、言葉遣いには注意が必要です。
反対に、「○○君も、、もう一つ頑張ってくれるように指導しております」「○○さんもどうやら最近は任せることができるようになりましてね」などと、上司、先輩として自分の力を誇示するようなことは間違っても言わないことです。


白沢節子