ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)
恥をかかない「敬語」のルール
社長に部長のことを話すときは敬語を忘れずに
敬語の使い方で迷うことが多いケースに、自分の上司のことを、さらに上の人に話す場合があります。
たとえば社長から、「部長はいるかね」とたずねられたとき、部下としてどう答えたらよいでしょうか。
「はい、おります」でしょうか、それとも「はい、いらっしゃいます」でしょうか。
あるいは部長から、「私が言ってもいいのだが、私の考え方を君から社長に話してくれ」と頼まれたようなとき、社長にどう言えばいいのでしょう。
「部長が申しますには……」と言えばいいのか、「部長がおっしゃるには……」となるのでしょうか。
これに対してはいろいろな考え方がありますが、いずれにしても部長は自分より地位が上なのですから、社長に対して話すときも部長には敬語をつけたほうがいいでしょう。
すなわち、先の例で言うと「はい、いらっしゃいます」であり、「部長がおっしゃるには……」となるのです。
もちろん「おります」「申しますには……」も、敬語の原則からすれば間違いではありません。しかし、この言い方は表現として少し丁寧でも事務的で冷たい雰囲気を感じさせます。
日ごろから公私ともにお世話になっている目上の人について言うときには、部下としてはやはり配慮が必要です。
白沢節子
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