仕事をしていると、社内の人間を紹介する場面が頻繁に出てきますが、この紹介のときの言葉遣いを失敗しないようにしておきたいものです。
たとえば、お客様（課長）に自社の社長や部長を紹介するときは、
「○○課長さん、社長（部長）の○○でございます」
「社長（部長）、いつもお世話になっている○○社の○○課長さんです」
とへりくだり、このケースでは尊敬語は使いません。
いくら自分の会社の社長のほうがお客様である課長さんより年齢も地位も上で、しかも自分は社長（部長）を尊敬していても、
「社長（部長）の○○でございます」
となります。
反対に、他社の部長を迎えに行って戻ったとき、「社長、○○商事の○○部長さんをお連れしてまいりました」では、○○部長は連行されてきたようです。
したがってこの場合は、「○○部長さんがお見えになりました（いらっしゃいました）」でよいのです。


白沢節子