ビジネスわかったランド (ビジネスマナー)

恥をかかない「敬語」のルール

「全然大丈夫」は「大丈夫」ではない
本来、「全然」という言葉は、「全然○○でない」というように、否定するときに使う言葉です。たとえば、「全然できない」「全然わからない」「全然痛くない」というように使います。
ところが、近ごろ「全然大丈夫です」とか「全然平気です」と、当たり前のように使う人が多くなりました。これは間違いです。
「全然」の正しい使い方を知っている人は、「大丈夫なのか、大丈夫でないのか、どっちなのか?」と思うだけでなく、勝手に推測して「多分、大丈夫でないことをそう言っているのだろう」と思ってしまうこともあります。
実際は大丈夫だったのに、です。
こうなると当然、受け取り方に違いが出てきてトラブルになることもあります。だからこそ、肯定するときは「全然」を使ってはいけないのです。
では、プライベートなら使ってもかまわないのでは、と思うかもしれません。しかし、そうやっていつも使っていると、ついうっかり仕事の場でも口から出てしまうものです。ふだんから使わないことが大切です。


白沢節子